あっという間に新学期がはじまった4月の後半。
久しぶりに不登校おはなし会へ参加しました。
不登校真っ只中なお母さん、お父さん。
不登校から抜けたあとも子育てと向き合っているお母さん。
精神科に勤めている中で、年々子どもの患者が増えていることに何かできないかと思い来られた方。
不登校で置いてけぼりにされている子どものために、新しい学校をつくりたいと考える中学教師の方。
今回は、様々な思いを持った方のお話しを色んな視点で聞けた時間でした。
印象的だったのは、現役の中学教師の方へ学校側としての不登校の考え方を直接聞けたこと。
駒井さんが「どうして不登校について何とかしないと、と思ったんですか?」と聞いた際、
「中学を笑顔で卒業できたとしても、子どもにはその続きがあります。卒業後に元生徒や親御さんに会ったりすると、高校で行けなくなったりする子も少なくない。それを知って、自分が公教育でやってきたことって、一体なんなんだろうって疑問がわきました」
と言うようなことをお話しされていました。
これを聞いて、今の教育現場でもがいているのは、子どもと親だけじゃないんだなと再認識。
もちろん寄り添ってくれない教師もたくさんいますが(汗)
こうして公教育の渦中にいながらも「変えたい」と志している方に会えたのはとても良かったし、希望が持てました。
そして今回はお父さんも参加していたので、父親目線の不登校になった子どもとの付き合い方や困っているお話を聞いて、私も普段忘れていた父のことを思い出せました。
私は不登校当事者であって、親側の気持ちはなんとなーくわかる程度ですが、
学校に行かなくなった当時、月1.2回しか休みのなかった父が急に会社を辞めてきて「これから毎日遊べるぞ」と意気込んでいたこと。
電話で校長先生と本気で言い争いをしていた背中。
フリースクールで父も混じって他の子どもとおやつをつくったりしたこと。
一人暮らしをするとき「何があったらどこへでも助けにいくから」とボソっと言われたこと。
どれも母より不器用なやり方で、一緒にいて楽しかった時間も少ないけど、でも愛情はいつも注がれていた。
そんなことを、今回のお父さんの話を聞いて思い出しました。
といいつつ、お母さん達もまじえて夫婦間の口喧嘩あるあるで盛り上がったり(笑)
子どものことで真剣に考えだすと、どんな家庭でも衝突はあるだなぁと思いました。
不登校をキッカケに夫婦関係、家族全体が成長することもできるんだから、捨てたもんじゃないですよね〜!
だから最後、駒井さんが「子どもは絶対大丈夫です」と涙ながらに言っていたことは、その場にいるみなさんの心に響いていたと思います。
子どもは大丈夫。
このセリフを聞きにくるだけでも、ぜひ来てみてくださいね。