8月29日(火)。京都の町家「学び舎傍楽」で「就活相談会」が開催されました。
この日はまず就職活動に対するイメージが湧かない。そもそも働くイメージが湧かない大学三回生から就活真っ只中の大学四年生。会社を辞め現在転職活動中の人などいろいろな立場の人が集まりました。
私も現在就活で悩んでいる学生の一人で、初めてこの場に参加させていただきました。
“否定しない”これだけのルールの元で、今の自分の就活に対する悩み。将来に対しての不安を知らない人がみんな一緒になって考える。自分のことを吐き出すことで初めて自分がわかったりする。そんな空間がここにはありました。
働くということを考える時、「生きるを楽しむ大人に会ったことがない。」こんな意見が学生からありました。楽しそうに働いている大人に出会ったことがないから働くに対してプラスイメージがわかない。私もそうでした。だから就活のイメージも重苦しくて出来るならやりたくない。そんな気持ちになっていました。
そこで出たのが「就活に対して世間が重く考えすぎなのではないか。」という意見。
多くの就活生は一度就職したら簡単には辞めることができない。だから就活に失敗したら人生終わりだ。そんな風に思っていると思います。でも20代で5割の人が会社を辞め、転職する。そんな現状があるといい、「ごはん屋さんを探していて、道にうどん屋があったからふらっと入ってみた。そんな感じで就活も考えたらいい。」そんな言葉にはっとしました。
“やりたいことがみつからない。”これも多くの就活生の悩みではあるけれど、面接では当たり前のように「うちの会社で何がしたいの。」と聞かれます。だから無理やり企業のホームページや説明会で得た情報を元に志望動機を書いてみる。ほんとにそれがやりたいことなのかわからない。私を含めそんな就活生は多いと思います。
「やりたいことがわからないのは当たり前。だって実際に働いていないのだから。その時その時を楽しくいきていければそれでいい。」という意見がありました。
こんな風に軽く捉えることができれば、就活をもっと楽に考えられるのかなと、思います。
“じゃあ何のために働くの?”
今回は学生だけではなく、転職活動中の社会人の参加もありました。その方は最初は自分のために働き、そして会社のために働いてきたといいます。でもそれでは限界が来ると。だから現在大切な人のために働きたいと転職活動をしていると仰っていました。
誰かのために働くからやりがいがあり、それが生きることを楽しむことにも繋がるのかな。と思いました。
3月に就活解禁と言われ、大学や多くのメディアでお祭りごとのように煽られる。周りの人がどんどん内定が決まっていって、自分も早く就活を終わらせて残りの学生生活を楽しみたい。「もう妥協しちゃおうかな。」そんな声がちらほら聞こえてくるようになります。私もそんな焦る就活生の一人でしたが、今回この場で多くの考えをシェアし、就活というものをもっと軽く、楽しく、でも大事に捉えようと思いました。そしてなにより「生きるを楽しむ大人になりたい!」そう強く思うことができました。
(writer:やなまり)