8月27日、第3回目となる「思春期のお子さんを持つ、お母さんのための勉強会」が開催されました。まだまだ夏の暑さが残る気温でしたが、たくさんのお母さん達が参加してくださいました。
今回のテーマは、「自己肯定感」。
今回の講師を務めてくださった、子育てハッピーアドバイザーの坂本田鶴子さんによると、「いい子であるほど、自己肯定感が育たない」とのこと。子どもは「自分じゃない自分」を作ってしまうことがあるようです。
例えば、お父さんやお母さんの期待に沿いたい!と思うあまり、人の顔色を伺うようになってしまったり、親が喜ぶ行動を取ってしまったりというような行動をとってしまいがちだそうです。お父さんやお母さんに愛されたいからこそ、子どもは頑張ろうとしてしまうのです。
「いい子」であればあるほど、心の中で「他人」の存在が大きくなってしまい、「自分」はどうしたいのかという部分が無くなってしまうことから、自己肯定感が育たないということに繋がるのですね。
では、この自己肯定感を育てるためにはどうすればよいのでしょう?
それは、子ども自身の「生きる力」を身につけること。子どもが自分で生きる力を身につけるようになると、自己肯定感をもって「自分らしく」生きることができるようになるそうです。
そのことをふまえて、後半の時間は「生きる力って何だろう?」を、参加者の皆さんと考えました。2つのグループに分かれて、思ったことや考えたことをどんどん出していきます。
「困難に立ち向かったときに乗り越える力」、「人に頼る力」、「自分で選択肢を選ぶ力」…。
瞬く間に色々な考えが出てきて、お母さん達の会話も徐々に盛り上がっていきました。
今回、グループワークで大きく盛り上がったのは、「共感と境界線」と言う言葉。
子どもが辛いと思うことに共感するのは大事なことですが、だからといって子どもの世界にずかずか入り込んでしまうと上手くいかなくなることも。子どもも一人の人間なのだから、心地の良い距離感をつくるのが大切なようです。
勉強会の最後には、坂本さんから「お母さんも笑顔で生きていこう」というメッセージが。
お母さんの笑顔があれば、きっと子どもも笑顔になれるはず。笑顔を忘れず、毎日を過ごしていきたいですね。
(writer:ばばちゃん)