今回は、中学3年生の不登校の娘さんを持つ、お母さんとお話しをしました。
話を聞いていて、まるで私の娘のときの不登校と同じだなあと思いました。
小さいころは手がかからず、お勉強も出来て苦労しなかったのに、中学になった6月に、突然学校へ行かなくなったそうです。そこから、2年間引きこもっているとのこと。
子どもの将来を思うと不安でたまらないが、2年の歳月で学校へ行かない娘を、徐々に受けいれることができるようにはなって来たそうです。
だけど、これからどう接していっていいものかが分からないと、お母さんは言いました。
そこでお母さんにうちの娘の話をしました。うちの娘にも2年という歳月が必要でした。
それまで、親の言うことを聞き、いい子を演じて来た娘は、こんな生き方はこれ以上できない、自分の気持ちに正直に自分らしく生きたいと、不登校という手段を取って、私に訴えたのだと思います。
けれども私は、子どもがいつまでも親の思い通りになると思っていたので、子どもの抵抗は受け入れがたいものがありました。
娘は自分らしく生きようと、大事な自分を守るために、親の思い通りになるものかと必死に戦い続けました。
そんなことを理解するには長い時間がかかりました。反抗期は、第2の産みの苦しみと言われます。
親も傷つきながら、子どもの変化を受け入れ、子どもは自分とは違う価値感を持った人であることを認める時期でもあります。
それはすなわち、お互いが楽になり自分らしい生き方を、始めることができる時期でもあるのです。
見守りながら口を出さずにいれば、子どもさんは、ちゃんと時期が来れば勝手に動き出し始めますから、大丈夫ですとお伝えしました。
それと何よりお母さんが、子どもに意識を向けすぎず、自分の人生を楽しむことを、もっともっと考えてください、その姿を見て子どもは安心して自分らしく生きようとしますからとも言いました。
お母さんは、そうなればいいんですけどねと言いながらも、表情が明るくなっていました。こんな風に親はいつも悩みが絶えませんよね。
そんなときは、傍楽に来て心のお荷物を、置いて帰ってください。少しでも、楽になってもらいたいと思っています。