ひんやりした風が吹く10月末。
学び舎 傍楽では、第四回「傍楽人」がスタートしました!今回の「傍楽人」には、学生の方をはじめ、いろんな職業の方が来てくださいました。
第四回「傍楽人」にお招きしたのは、NPO法人FDAの理事長の成澤俊輔さん。就労困難者の就業支援と、企業のマッチングを行われている成澤さんは、どうして今の活動を行っているのか、ご自身の経歴からお話してくださいました。
成澤さんは、視覚を徐々に失う難病を抱えながら、若干19歳、大学生の時にビジネスの世界に飛び込んだそうです。ご自身が障がいを持ちながら、厳しいビジネスの世界で力を身につけ、障がい者、うつ、引きこもりなど、就業に困難を抱える人たちを支援する取り組みを始められました。
成澤さんのお話を聞いていて、特に心に残った言葉が2つあります。
1つは、「人の中で生きるようになったら、その人の強み・弱みが出てくる。でも、1人で生きていたら、強みも弱みも何もない。」という言葉。
私は強み・弱みとは自分で分析すると分かるものだと思っていました。けれども、強みとか、弱みとかは、自分の中で考えて完結するものではなく、他の人と関わっていく中で、自分の強み=人の役に立てる部分、弱み=人の力を借りる方が良い部分が徐々に分かってくる。そこで初めて、社会(人と関わる関係)の中にいる自分の立ち位置も分かってくるんだと、初めて気付かされました。
もう1つは、「出来ないことが、いっぱいあるのが弱みであり、強みです」という言葉。
成澤さん自身が、障がいを持っているため出来ないことはあるけれども、自分の出来ることを生かしてNPOを運営し、就労困難者を支援し続けているそうです。「理事長でも困難を持ちながら自分の力を生かす仕事ができているのだから、あなたたちも自分の力を生かせることがある、大丈夫」と、同じFDAにいる、うつ病など困難を抱えている職員の方たちを励ましているのだとか。成澤さんの働く姿自身がメッセージになって、とても説得力があると思いました。
私自身は、苦手なことがあったら人と比べて、よく落ち込んでしまう性格です。弱みがあったら、どうにかしなければならないと思い、人にはあまり頼ってはいけないと思ってしまいます。
でも、それでは自分自身の枠の中で、右往左往しているだけなんですよね。
どんな人にも、強みや弱みがある。強みで、誰かの支えになれることがある。弱みも、誰かの力を借りることができるし、弱み自体が、誰かの心を動かすこともある。
「ありのままの自分で、大丈夫だよ。」と受けとめてくれる存在があることは、それだけで心強いです。
成澤さんにとって「はたらく」とは?
-自分の存在を、確認すること。
私も、相手がいることで、自分が生かされていることを、日々感じながら、働いていきたいと改めて感じた1日でした。
【参加者の感想】
・「自分」は相手がいることでわかる、というのが目が見えない成澤さんの口からきいて、すっごい重みを感じれました。
・大学で福祉を学んでいて、そこでも使える知識を得られてよかったです。まだ働くことについては、考えられてない一回生ですが、こういう場で話を聞くのもいいなと思いました。
・会社では、人材不足と言われる中、働きたくても就業先が見つからない人がいる。そんなことに疑問をもってきました。成澤さんの話をきいて、今はうまくまとめられないですが、自分の考え方が少し変わったので、行動や仕事へもいかしていきたいと思いました。
(writer:ザキ)