今回は、2人の方がお越しくださいました。
1人目の方は、40代半ばの男性で家族のこと
2人目の方は 30代初めの男性で仕事のこと
【1人目の方 Aさん】
Aさんは奥さんと1歳の子供さんの3人暮らし。
奥さんは自分の仕事を続けたいので、子どもさんを保育所に預けている。
Aさんは、通勤時間が往復4時間。
子どもさんが生まれてから、奥さんに代わって子どもを見るために定時で仕事場を出ないとそれは不可能なので、意を決して毎日定時で帰ることに。
定時帰りを始めると、意外にも職場の子どもを持つ女性が帰りやすくなり、
会社が少し変わり始めたとのこと。
周りからどう思われようと、家族を優先したことがよかったと。
ただ、今住んでいるところが、とても好きだけど職場から遠すぎる。
それと、保育所がいい保育所なので、子どもの環境を変えることを
ためらっている。
どうしたものかということでした。
これから先、Aさんが年齢を重ねるとその通勤時間は、きつくなるし
時間がもったいない。
奥さんは、職場を変わることは全く問題ないらしいので、Aさんの職場に
近いところに引っ越しをして、家族との時間をもっと大事にした方がいい。
保育所は、どんなところでも、子どもは馴染んでいくし、別の場所でも、いい保育所は探せばあると思うので、こだわらなくてもいいのでは。
「大事なのは、奥さんがどうして欲しいのかを聞いてあげることではないでしょうか。」とお伝えすると、
「自分の思い込みと勝手な考えがあり、奥さんのことを優先することに、思いが至っていませんでした。」と、納得されてました。
子どもさんが出来たことで、家族を第一優先にした生き方を、選択したAさん。私はとても素敵だなあと思いました。
これから、こんなお父さんが増えればいいのになあと思います。
周りに頼れなくて、子育てをしている夫婦は多いです。
だから、男性が早く家に帰る環境を作らないと女性に負担がかかり、
お互いの関係がまずくなっていきます。
それには、会社が変わっていかないと問題は解決しないです。
そしてAさんのように、自ら動かないと解決しないです。
Aさんの話を聞いて、うちの会社も気兼ねなく、みんなが早く帰れる会社にしたいと思いました。
【2人目の方 Bさん】
福祉関係の仕事に就いているが、自分の裁量が全くなく、縦割りで上からの指示でしか動けない職場で、働くことに悩んでいるとのことでした。
もっと利用者さんのためになることを考えて、やって行きたいけど、何度も転職しているので、ここで我慢して生きていくしかないのかなあとBさん。
Bさんが一番最初に働いた福祉関係の会社は、スタッフが、福祉以外で働いていた経営者などが集まっていたそうです。
違う観点で会社を運営しようとするところが面白くて、とてもやりがいがあったが、事情があって、辞めることになった。
お話をしているうちに、今思えば、その会社のようなところで働きたいと思っている自分に気が付かれたようでした。
その気持ちに蓋をしないで、あきらめないで、やはり自分のやりたいことができる場所を探すことが、大事なんじゃないでしょうかと私は伝えました。
それには、自分から行動して、いろんな人に出会って自分の思いを伝えることが必要で、そうするうちにきっと縁のある人に出会えると思うので、動くことを大事にしてみてくださいとも言いました。
歳を重ねれば重ねるほど、自分の人生は、こんなものかなあと諦める人はだんだん多くなっていきます。
でも、心に蓋をして折り合いをつけて生きることが、本当にそれでいいのだろうかと思います。
自分の心の声を大事にして、生きることを諦めないで欲しいです。
大事な自分をだまさないで欲しいです。
今回は2人とも男性でしたが、男性の方が、悩みを打ち明けれない人が多いと思います。一人で悩んでいて、誰かに相談することもできない状態で悶々としている。
お2人とも、吐き出せてすっきりしましたと笑顔で帰っていく姿を見て、もっと多くの人に、この活動が届けばどんなにいいだろうと思いました。
これを読んでくださった方で、お知り合いの人でしんどい方がいらっしゃったら、是非、傍楽を紹介していただきたいです。