パラパラと小雨が降り出した3月18日金曜日。
京都・油小路にて、いよいよ『傍楽人』の幕が開きました。
記念すべき第一回のゲストは、落語家の笑福亭伯枝さん。
上方落語四天王、笑福亭松鶴師匠の直弟子さんであり、笑福亭仁鶴さんや笑福亭鶴瓶さんは兄弟子にあたります。
傍楽の和室内には、立派な高座が出現!
傍楽人のロゴも、バックに光ります。
19時開始の会場には、続々とお客さんが集まってきました。
我が傍楽のプロデューサー北川の、怪しげな?前説も意外と盛り上がり、いよいよ伯枝師匠の登場を待つばかりです!
いよいよ、その時がきました!
落語の出囃子に合わせて、笑福亭伯枝さん登場!
ラベンダー紫の、爽やかなお着物に身をつつみ、軽やかに高座に上がられました。
客席からは、割れんばかりの拍手で出迎えられます。
挨拶代わりの、軽快なひとネタから始まり、会場はもはや伯枝ワールド。
一瞬で、客席を釘付けにしてしまいました。プロの落語家さん、すごすぎる!!!
第一部は、伯枝師匠による落語講座。
小噺に始まり、扇子や手ぬぐいなどの小道具を使った落語ネタ。
落語といえば、あの扇子を使ったうどんの啜り方、、、ベタなやつなんですが、なんでしょう、、、テレビでよく見るのとは、一味もふた味も違う!!生の落語やっぱりすごいです!
と、ここでワークショップの開催!
傍楽によく来てくれるイクスくんが、なんと高座に上がってうどんを啜ることに!!
伯枝師匠の着物まで着せていただき、落語家気分は盛り上がります。
うどんじゃなく、、、そうめんを啜ってましたが、、、意外とうまくできたイクスくんに、盛大な拍手が送られました。
そして第2部は、みんなが楽しみにしてた、伯枝師匠による高座。
演目は、「手水廻し」
初めて生で落語を見る人はもちろん、落語好きのお客さんも食い入るように伯枝さんを見つめ、ドッカンドッカンと、笑いの渦が舞い上がっていました。
さて、高座も終了したところで、、、
ここからが傍楽人の本題。
第3部の「はたらくに迫る!落語家という働き方」を聞き出すフリートークタイム。
傍楽プロデューサーの北川が、伯枝師匠の「働くこと」について、どんどん掘り下げていきます。
その中で印象に残った、伯枝師匠の言葉。
「働くことに、ストレスはない」
「仕事は楽しいことがほとんど」
「仕事が嫌だと思うことは、ほとんどない」
伯枝師匠のお話の中で、仕事に対するネガティブな言葉が全く出てこない!!
本当に、落語が好きで好きで好きで・・・
「ラジオやイベントの仕事もいいけど、やっぱり落語の仕事が楽しいな〜」「落語をしてお客さんに笑ってもらうことを想像すると、毎日の稽古も楽しいな〜」と、目を細めて嬉しそうにおっしゃってました。
師匠の落語愛に、もう聞いてるこちらが、ほんわか〜な気持ちで胸いっぱいになりました。
本来、仕事って楽しんでやるもんやな、と。
この仕事の先に、どんなことが待ってるのかを想像するだけで、ワクワクして、毎日の仕事が違うものになると思うんです。
「好き」ということが、「働くこと」の原動力になる。
そういう純粋に仕事を楽しむことを、思い出させてくれた伯枝さんのお話でした。
そして、最後に・・・
「プロフェッショナルな、あなたにとって『働く』とは?」
笑福亭伯枝さん
「好きなことをして食べていければ、こんなに楽しいことはない!」
第二回の傍楽人は5月に開催予定。お楽しみに!
(writer:なっちん)