参加者の大谷春佳さんに寄稿してもらいました。
——————
11月20日開催の【不登校のおはなし会】に参加しました。
この日は駒井さん、hata-fullガールズの皆さん含め、6名の不登校のお子さんをもつお母さんが集まりました。
私は小学1年生から3年間不登校だった経験があります。
その頃から15年以上経ちましたが、いまお母さん方は何を考え、どう悩んでいるのか知りたい気持ちがありました。
はじめて参加されたお母さんが2名いらっしゃったので、そのお話しを中心に進んでいきました。
子どもが「学校へ行っていない」という事実は皆さん同じですが、それぞれが「いま困っていること」というのは異なります。
そしてその困っている悩みを、お母さん達は誰にも言えない。
この状況が、現実よりを辛いものにさせているなぁと思いました。
なのでおはなし会では、まず参加されたお母さんの話しを聞きます。
するといままで言葉にもしていなかった感情が溢れ出し、涙するお母さんも多々いらっしゃいまますが、それは「運動したら汗をかく」くらい健康的な、すばらしいことだと私は思っています。
不登校当時、私の母もよく親の会に参加して泣いていました。(私も同伴していました)
が、それをみて怒りとか、辛いとかはありませんでした。小1ながらの記憶ですが、母も、そこに集まっていたお母さん方も「何とかしたい」という強い気持ちがある。
それは今になってみると、愛しているからそこまで頑張ってくれていたんですよね。
なのでたくさん泣いて、笑って、皆さんと楽しいお話しができました!
今回印象的だったお話しは、「子どもをほっておく」ということ。
中学生、高校生にもなると今後の進路について、どうしても親が先行して資料を調べたり、「こうすれば?」と提案をしてしまいがち。
特に受験シーズン前のこの時期だからこそ、お母さんは「将来大丈夫かしら?」と不安になる気持ちもよくわかります。
ただ、そうすると子どもの心のフタがより閉じてしまう、反発を生んでしまう。
そんな声が各々からでたときに、駒井さんからスッキリとした回答がありました。
————
子どもはね、ほっておくのが一番です。
親が勝手に調べて「こんなのあるよ」というのは、
親がいいように調べているだけ。
それは誰のため?というと結局親が安心したいため。
だから、子どもが動くまでほっておく。
それは放置ということではなく、見守るということです。
もし親が「言ってくれたらいつでも手伝うからね」と声をかけてくれたらどうです?
嬉しくないですか?
————
この言葉に、首がもげそうなほど頷きました(笑)
まさにそう。
「ほっておく」というのは信頼していないとできません。
それは「きっとこの子は大丈夫」という信頼です。
これはどんな時代になろうが、親子という関係性には必要不可欠なんだと思いました。
こうして自分が悩んでいることを話し、同じ悩みを持つ人の話しを聞き、「こんな方法があるよ」とアドバイスももらえる。
日常生活の中にこういった息抜きの場があれば、いまの辛い心境も少しずつ変わっていきます。
お母さん業というのは毎日続きます。
「もう限界」と思う前に、お茶仲間をみつける感覚で遊びにいらしてくださいね。