傍楽事務局でお仕事させて頂くようになり、公式LINEなどで発信する文面を考える中で、「これを読んでお母さんたちはどう思うだろう?」「どうアプローチしたら興味を持っていただけるかな?」と悩むことがでてきたので、ふぅ!不登校ママのオシャベリバを見学させていただくことにしました。
今回は、初めての方から何年も通って下さっている方まで10名と大盛況の会でした。
自己紹介と今の状況を順番にお話ししてもらいます。
皆さん、見た感じ穏やかで凛として話し始められ、時折冗談を挟んだりする方もいて、そんなに悩んでいるようには見られません。
ですがやはり、近況を話す時には声を震わせる姿にはっとして、「あぁ、毎日精一杯気を張って、色んな事に気を使って、辛くて逃げたい、こんなに嫌なことがある、でも歯を食いしばって向き合って、一生懸命お子さんの心配をされているんだなぁ。ここにいるお母さんたちはみんな、すごく良いお母さんだなぁ」というのが第一印象でした。
ある悩みを打ち明けたお母さん、
きっとこんな気持ちは母親失格だ。こんなんだから、不登校になってしまったんじゃないかと自分を責めておられたんだろうな、と思いました。
でも他のお母さんから、私もそうだったよ。うちはもっと年齢が上だけど、まだ同じこと思ってるよ。と方々から声が上がります。
『だから大丈夫。おかしくないよ。』何よりもホッとする言葉だっただろうなと思いました。
皆さんのお話を聞いていて、
お母さんは聖女ではないのに、子どもが不登校になった原因は母親だと周りから何もかもを責められる、父親は親じゃないのか?という理不尽さへの怒りと、
お母さんたちの懸命に気を張っている姿、必死に子供のことを考えている姿、でも今にも崩れ落ちそうな辛さを感じ、
それを「わかるよ。うちも同じだよ。大丈夫だよ。」とみんなが包み込むように答えてくれる温かさを感じ、色んな感情が溢れました。
悩み始めの方は、先輩たちの話を聞いて少しの光を見出して、先輩たちはそんな彼女たちを見て過去の姿や想いを思い出し、現状との違いにちゃんと進んでいると実感し、それぞれが力をもらっている様子がただただ素敵だなぁと思いました。
実は、始まった瞬間から、初めての方がどなたか、なんとなく分かりました。顔色が明らかに他の方とは違うからです。
初めてお話した方、数回通っている方、何年も通っている方、それぞれ顔色も雰囲気もどんどん変わるんだなというのが、ど素人の私でもわかりました。
終了後のアンケートに「このイベントに申し込んだ決めては何でしたか」というのがあります。『「お母さんの味方」という言葉でした』と答えて下さった方がおられました。
本当にここにはお母さんの味方しかいません。どんなことでも否定されることはありません。吐き出すだけでも顔色が変わります。仲間がいるというだけでも、少し肩の力が抜けます。
今苦しい方、1人でも多く来ていただきたいなぁと思います。
寄稿者は事務局の坂井さんです。