不登校トークセッション

不登校トークセッション Vol.7『N高ってぶっちゃけどんなとこ?』 ~現役生が語る、学校に行かない選択と高校生活のリアルと進路~ レポート

今月の不登校トークセッションには、N高等学校3年生の住山雄太さんと赤崎智明さんが登壇してくださいました。

住山さんは、今年1月にも登壇いただいた方。
今回は「N高ってどんなところなのか、もっとみんなに伝えたい!」という想いから、
通学コースに通う住山さんと、ネットコースで学ぶ赤崎さんの二人に、それぞれの視点からN高のリアルな日常や、メリット・デメリットなどをぶっちゃけて語ってもらいました。

お二人の紹介
住山雄太さん
起立性調節障害をきっかけに不登校に。通信制高校への葛藤を抱えながらも、友人の存在に支えられ、通学コースへの一歩を踏み出す。現在は自身の経験を発信しながら、教育分野への関心も深めている。

赤崎智明さん
中学1年の頃、起床が難しくなり遅刻を繰り返すように。学校が肌に合わなかったことや家庭の事情から、自分らしい進路を模索。京都での一人暮らしを経てN高通学コースへ。現在は受験に向けてネットコースに切り替え、自立した生活を送りながら将来に向かって歩んでいる。

今回の参加者には、受験を控えた中学3年生の生徒さんも2名おり、
「N高の名前は聞いたことがあるけど、実際はどんなところなの?」という疑問を持っている方が多く、
とても参考になった!という感想がたくさん寄せられました。

 
【ふたりが語った「N高のリアル」】
お二人が共通して語ってくれたのは、「大学のような自由さがあるのは魅力。でも、その分自己管理がけっこう大変」 というリアルな声。

 
たとえば、
●通学コースでも、大学進学を目指すなら塾に通う必要がある
●サークル活動や生徒会なども盛んで、友達づくりの場もたくさんある
●時間の使い方や学び方を自分で選べるのは大きな魅力

 
そして何より印象的だったのは、「無理をしすぎない」ことの大切さを語るその姿。

不登校になる前は、がんばりすぎてしんどくなってしまったというお二人。
だからこそ、今は「ちょっと忙しくなったら、ちゃんと休む」「自分のペースで進む」そんな“自分を大切にする生き方”を大事にしているそうです。

まだ10代で、そんな視点を持っていることに、私たち大人の方が学ばされました。
堂々と淀みのない話しぶりに、「本当に高校生?」と驚きの声も。

最後に住山さんが語った「親は親の人生を生きてほしい」というメッセージには、参加されていたお母さんたちも胸を打たれていました。お二人の未来がとても楽しみになる、温かく力強い時間でした。

寄稿者は代表の駒井です。

◆参加者の声
今日は和やかでなんだか心温まるトークをありがとうございました。娘は他の通信制に通い始めました。住山さんの「忙しくなったら休む」赤崎さんの「悲観せず」。実体験に基づいて出てきた言葉だと感心しホッとしました。お二人から明るい希望をもらった気持ちです。ありがとうございました。

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