HSPならではの“強み”の活かし方って?
7月の「HSPのおちゃじかん」のテーマは、『HSPならではの強みの活かし方』 でした。
HSPさんとお話ししていると、「自分には何の才能もない」と思い込んでしまっている方が本当に多いんです。でも、そんなことは決してありません。
私は非HSPなのですが、会社を経営していたときにHSPのスタッフと一緒に働く中で、その繊細さや気配りがとても大きな力になることを実感してきました。今回はそのときの体験も交えながら、お話をさせていただきました。
●HSPさんの“強み”と向いていること
- 完璧主義なところ
→ 丁寧に、ミスなく仕事を進める力があり、結果として信頼されます。 - 常に周囲に気を配れるところ
→ 報告・連絡・相談がしっかりでき、自分勝手な行動もしないので、
一緒に働いていてとても安心できます。
こうした特性から、バックヤードの仕事や細やかな作業、事務職や教育関係などはHSPさんにとても向いていると感じます。
●HSPさんの“苦手”と向いていないこと
- 臨機応変な対応が求められる環境
→ 急な予定変更が多いと、強いストレスになります。 - 人が多く、電話や音が多い職場
→ 周囲の刺激が多すぎて、集中できずにぐったりしてしまいます。 - 損得勘定や競争が激しい環境
→ そもそもその考え方自体が、HSPさんにはしんどいものです。
このような理由から、営業職や時間に追われる仕事、利益最優先の会社などは、HSPさんにとっては合わないことが多いです。
●「自分に合った働き方」を知ることが力になる
平和主義でやさしい気質を持っているHSPさん。「自分に合ったちょうどいい仕事・生き方」が見えてくると、本当に素晴らしい才能を発揮されるんですよね。
今回ご参加いただいたHSPの皆さんも、私のお話をとても共感してくださり、「無理して合わない環境に自分を押し込めなくていいんだ」とほっとされたようでした。
私は以前の会社経営の中でも、HSPのスタッフに合わせて働きやすい環境を整えることを大切にしてきました。これからの社会では、「一人ひとりが安心して働ける環境」を整えることが、何よりも重要になると感じています。
●HSPを知ることが「自分を取り戻す」きっかけに
そして今回の会では、20代の男性参加者の方がご自身の経験を語ってくださいました。
不登校、引きこもりを経験し、ようやく2年前に「HSPであること」に気づき、長く抱えていた生きづらさの正体に言葉を与えられるようになったとのこと。
そのお話を伺いながら、私は心から「よくここまで生き抜いてこられたなあ」と思いました。HSPさんが感じるしんどさについて、さらに深く理解する時間となりました。
「HSPのおちゃじかん」は、HSP当事者の方も、HSPを身近に持つ方も、どちらにとってもやさしく、安心できる語らいの場でありたいと思っています。ご関心のある方は、ぜひ一度遊びに来てくださいね。
寄稿者は代表の駒井です。