テーマ:「ゲームとの付き合い方」/登壇:D.Live 代表 田中さん・副代表 得津さん
今回の不登校トークセッションでは、滋賀県でフリースクールを運営されている D.Live(ドライブ) の代表・田中さん、副代表・得津さんをお招きし、「ゲーム」をテーマにお話しいただきました。
お二人のお話は、ユーモアにあふれながらも深い洞察に満ちていて、終始うなずきが絶えない時間となりました。「もっと多くの方にこのお話を聴いていただきたい」と感じるほど、心に響く内容でした。
ゲームをめぐる新しい視点
今回のテーマは「ゲーム」でしたが、そこには「親子関係」や「信頼」「対話」といった本質的なメッセージが込められていました。
特に印象的だったのは、田中さんの次の言葉です。
「ゲームをやめてもらいたいと思うのであれば、まず雑談ができる関係性をつくってください。そしてゲームに興味を持ってください。」
「やめなさい」と言うことは、子どもにとって“敵”になること。 まずは安心・安全な関係性を築き、子どもの気持ちを傾聴することが大切。そのうえで、「私はこう思うんだけどね」と“押し付けない伝え方”をする。対立ではなく「味方になる」ことの大切さを改めて感じました。
田中さんの言葉より(抜粋)
- 「ゲーム依存は存在しない。」
- 「ゲームで目や脳が悪くなることはない。」
- 「リアルとオンラインは、今の子どもたちにとって同じ世界。オンラインの友達を心配するのは、むしろ時代遅れ。」
- 「人生は山登りではなく“旅”。上を目指すものではない。」
- 「好きなこと・やりたいことは“見つける”のではなく、“見つかる”もの。」
- 「選択肢が多いときは迷っていい。どうしても決められないときは、サイコロで決めればいい。」
- 「自分の声が一番しんどい。だからこそ、ゲームやYouTubeに逃げることもある。」
どの言葉にも、長年子どもたちと向き合ってきた経験と、深い愛情がにじんでいました。
田中語録ともいえる数々の言葉に、会場からは何度も感嘆の声が上がりました。
寄稿者は代表の駒井です。
🍀参加者の声
「とても勉強されていて、深く考えられているお二人から“テキトーが大事”という言葉を聞いて、今までで一番腑に落ちました。ありがとうございました。」
「テキトーが大事」という一言に、完璧を求めすぎず、親自身がゆるむことの大切さを感じた方も多かったようです。
このイベントの様子はD.LiveさんのYouTubeでご覧いただけます。