10月18日に開催された不登校トークセッションでは、ゴールフリー高等学院の学院長、森川賢一先生をお迎えしました。
森川先生は、高校3年生の6月に受けた全国模試では最下位から2番目という成績。学校の先生からも見放され、同級生からも冷たい視線を浴びせられていたところ、浪人時代にたった一人寄り添ってくれた予備校の先生のお陰で大学進学を実現。
その経験を経て、子供たちのやりたいことを実現できるまで伴走したいとの志を持たれました。
大学卒業後、一般企業に就職されたものの、激務のため退職、なんとその後に教員免許を取得されたそうです。
紆余曲折あったであろうご自分の人生エピソードをユーモアたっぷりにお話ししてくださる姿に温かい人柄が滲み出ていて、生徒さん達を信じて受けとめ、寄り添っておられる姿が容易に想像できました。
いつも生徒さんには
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」「不登校は終わりではない、人生はいつでも始まり」と話されており、この言葉には子供ならずとも親も勇気をもらえます。
そして、通信制高校の選び方については、
・まずは進路決定率を見る
・担任のサポート体制
・学校の方向性
・進路指導の内容 等
の見極め方を「中の人」ならではのコツをもって伝授していただきました。
これはもう、通信制高校選びに悩んでいた当時の私に教えてあげたい!本当に。
参加者の皆さんも熱心にメモをとられていました
森川先生のお話の後は、現在お子さんがゴールフリー高等学院に通学されているお母様、YUKIさんにお話を伺いました。
2年ほど前から傍楽に通ってくださっているYUKIさんが、学校の保護者会で傍楽のことを紹介してくださったことがご縁となり、先生方が傍楽に関心を持って足を運んでくださったことから今回の開催へとつながりました。
お子さんは私立中高一貫校に進学され、中学2年生の2月から不登校になり、布団を被って出てこないこともあれば、荒れて家を破壊することも。
中3の7月で高校には上がれないと宣告されたため進路を考えるようになったそう。
何校か見に行ったうえで、大学進学を希望されていたことが決め手になり現在の学校を選ばれたそうです。
入学後、週1回の通学、月1回の校外学習に参加しながら少しずつ元気に。
なんと今ちょうど、丹波の農家さんに泊まり込みで農作業をしに行ってますと仰ってました!
今までの嵐のような生活を経て、現在は人生を模索するお子さんの姿を静かに見守られているYUKIさん。
「子供のありのままを受け入れることができるようになりました。子供が小さい頃は出来ていたはずなのに忘れてたんですよね。」と仰った言葉を、私もそうだった、なんで忘れちゃったんだろうとしみじみとした気持ちでお聞きしました。
この後、午後からは森川先生を囲んでのランチ会。
一人一人の疑問に丁寧かつ的確に答えてくださって、こちらも和やかかつ充実した時間となりました。
寄稿者はハタフルガールズのみらいさんです。
