傍楽人

第二回傍楽人レポート<起業家:岩崎吉隆さん>

今回の傍楽人は、農業「で」学ぶというテーマで、起業家の岩崎さんにお話をしていただきました。

岩崎さんは、以前IT関係の会社を経営しておられ、「その仕事では、相当稼ぎました」と笑って仰っていました。その時はお金も持っていたし、不自由なく暮らしていたけれど、効率を追求する仕事に、だんだん違和感を感じ始めたそうです。

そんなときに、ある人の勧めで農業体験をし、忘れていたものを思い出したそう。
その忘れていたものというのが、「待つこと」です。

そこに衝撃を受けて、世の中の人たちに「農」を通して生き方を伝えたいと考え、2007年に、農業ベンチャーを設立されました。

私が、岩崎さんの話の中で、一番心に残ったのは、「自然はコントロールしようとしたところで、なるようにしかならない」と言うことです。
圧倒的な凄さを自然から見せつけられるので、抵抗しても無駄。あるがままを受け入れることを「農」は教えてくれるのだと、岩崎さんは仰っていました。

普段私は、農業のことを気にもとめずに生きていたので、岩崎さんの一言、一言がぐっと刺さりました。

人間も自然の一部。同じことだなあと思いました。
特に子どもを育てるときに、この考えはとても大切だと思いました。

コントロールしない。
親は、ただ傍にいて、信じて待つだけなんだということ。
そうすると、子どもは勝手に自力で成長する。

魂に響く強烈なメッセージでした。
岩崎さんありがとうございました。

【参加者の感想】
・自然に沿うという、農をとおして自分の生き方を探すということが聞けて、自分らしく生きていこうと思いました。
・岩崎さんのお話を聞いて、自分が少し生き急いでいたことに気付きました。また、世の中には多様な人がいて、多様な生き方があることも思い出すことができました。壁にぶち当たるまで、動き続けようと思います。

・仕事も人間関係も、「待つ」「コントロールしない」ということが大切であることに気づきました。普段、いろんなことをコントロールしがちなので、「信じて待つこと」を意識してやっていきたいと思います。

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(writer:傍楽主人・駒井)

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