質問講座に参加したのは、子どもが不登校になって数ヶ月経った頃で、私の頭の中は混乱し、子どももぐったりと正気がなく、一心不乱にゲームにのめり込んでいた時期でした。
とにかく子どものことから意識を離してみたい一心で参加を決めたように記憶しています。しばらく自分を見つめてみようとフォローアップにも参加して、グループの皆さんとひたすら質問に向き合い、解答し合う日々が始まりました。
質問への解答を通じてお互いの考え方や価値観に触れ合う中で、「そういえば私は昔からこうだったな」と、元来の自分を思い出すような感覚がありました。
「母親」ではない自分の姿を改めて思い出すにつれて、ふと子どもから
「ママってそういうこと言わないと思ってた」
「そんなことして、大人なのにいいの??」
などと言われることが増えてきました。
学校へ行かないことへの不安、将来のこと、自分自身への思いなど、それまで話したことのないようなことを聞かせてくれるようになったのも、フォローアップのやり取りを進めている頃からです。
「母として〇〇でいなければ」という考えに凝り固まっていた以前の私には話せなかったことが、フォローアップの中で色々な意見を交わし、考え方が柔らかくなってきた私にだったら話してもいいな、と思ってもらえたのかもしれません。
親としてではなく、1人の人間としてどう思うかを子どもに伝えられるようになったことで、程よい距離感を保った親子になれたように思います。
2024年1月受講 Tさん寄稿