こっしー
関西学院大学経済学部4年生。神戸市在住。学生なのに、中身は「初老」。
家庭菜園歴15年。今の時期、白菜を育てることが難しいらしい。小学校時代に百人一首が学校で3位になったことが唯一の自慢。
北川雄士
知る人ぞ知る「伝説の人事」。傍楽プロデューサー兼いろあわせ代表。
「ぶっちゃけ!(仮)」を開催し、これまで接した学生は6000人を越える。座右の銘は「和而不同」。特技はGive&Takeではなく、Give&Give、Give、Give・・・
僕の就活は、焦りと不安から始まったんです。
ー初めて会ったのはいつやったっけ?
3回生の秋くらいに行った、「ぶっちゃけ!(仮)」でした!
ー最初、どうやって「ぶっちゃけ」を知ったの?
3回生の夏、ある就活イベントで知り合った先輩に「面白いイベントあるから、おいでよ〜。」と言われて参加したのが、ぶっちゃけだったんです。
その時の僕は、就職活動自体が、めっちゃ不安で・・・。
ーもうその時から、就活が不安やったん?
不安でしたよ〜。
もともと僕は、ずっと前からやって、ようやくみんなに追いつくノロマな亀さんタイプなんで、「就活も、はよ動いてチャンス掴まな・・・。」という思いから、とにかく就活イベントに、参加しまくってました。
ー3回生の夏から就活イベントに行くって、それっていわゆる最近の「意識高い」系の学生やん?
僕の場合は、”意識高い(笑)”「かっこわらい」がつくんです。笑
大学で、キャリアゼミという、自分の将来について考える授業があって。
僕も、それに参加していたんですけど、そこで初めて、いわゆる本物の「意識高い系」の人たちと接することになったんです。最初は、自分は彼らほど優秀ではないけど、とにかく真似して近づいていこうと思ってました。でも僕は、考えれば考えるほど、どんどんドツボにはまってしまって・・・。行動していても中身のない、「意識高い(笑)」になっていました。あの時は、色々勘違いしてましたね〜。笑
自分のダメなところに気づけた「ぶっちゃけ」。
そういえば、その頃、北川さんにめっちゃ追い詰められたことがあったんですよ。
ーあーあったな!!笑
僕、メモをとるのがその頃習慣で、北川さんの話を聞いて、いつもどおりメモばっかり取っていたら、急に「メモをとるなーーーー!考えろーーーー!!」って怒られました。笑
その時、メモをとる行為は僕の基本スタンスで、その場で考えてもわからへんから、とりあえず書いてメモを残しておく。
でもそれって、メモを取って考えた気になってしまって、結局、自分のためになってないんですよね~。
その時は、ためになっていない事すら気づいてなくて、ぶっちゃけの時もひたすらメモをとっていたんです。
そしたら、急に「今考えろおおお!!!!!」ですよ。笑
ひえー、この人こわい・・・もうこの人と、関わりたくない・・・
って、その時は正直思いましたね。笑
ー笑。そうやねん。こっしーは考えてるふりばかりで、俺がなんか言ったら、メモメモメモメモ・・・右行けといけば、右行くし、左行けといえば、左行くし。
自分で考えない人やったなー。
もうほんまこの頃のこっしーは、うじうじしとったよなー。笑
受けた企業、全部ダメだったんです。
-で、怒られてからの就活は、どんな感じやったん?
4回生の春に、志望業界を化学メーカーに絞ったんですよ。
化学メーカーに絞ったことで、進路が明確になったので、あれ以来、怖くて連絡のとれなかった北川さんに、久しぶりに連絡をしたんです。
なんで化学メーカーなん?と、北川さんに聞かれて、志望動機を、きちんと説明することが出来たんで、「よっしゃ。」と、内心では思ってました。笑
それから、かなりの数の化学メーカーを受けました。10社以上は、受けましたね。
リクルーターがついた会社もあって、良い所までいったんですけど、結局は、全滅しました・・・。
ー全滅したときは、どんな気持ちやったん?
冷静になって考えてみると、化学メーカーは、世界進出しているところが多いのに、自分は、英語が得意じゃないし・・・自分の不利なところで、戦ってもそりゃ勝てないわと思いました。
でも内心は、「全滅してしまって、どうしよう・・・。」という気持ちでいっぱいでしたよ。
それ以外の選択肢が、無いわけですから。そっからはもう、手当たり次受けていきました。
-それって、いつぐらいの時期?
4回生の6月くらいですね。
化学メーカーでは、自信をもって志望動機を言えていたのに、ここから新たに会社を探すのかー・・・と。
自分をとってくれる会社があるのなら、それは自分の適正を認めてくれるということで、手当たり次第、受けてみようという気持ちに切り替えて、就活を続けていくことにしました。
エントリーシート含め、全部で、60社くらい受けたと思います。
内定をもらったものの・・・再び就活を始める。
ー最終的に、どこに内定をもらったんやっけ?
大手通信企業のグループ会社に、内定をもらいました。
-初めての内定やんね?そん時、どんな気持ちやった?
とりあえず、ホッとしましたよ。
これで、北川さんにもちゃんと報告できると思いましたし。
内定をもらった翌週に、「ぶっちゃけ」があって、北川さんに報告したんです。
そしたらそん時、「こっしーそれでいいの?」って、北川さんに言われて。
とりあえず安心してたのに、冷静になって考えたら、確かに、そこに入りたくて入ったわけではないよな。と思って・・・
選考が終わっていたら、あきらめもつくんですけど、まだ、選考中の会社もあったので、やれんことはないなーと。
内定を1つもっているという状況だと、前より自信を持って、自分をだせるのかな?という思いもあったので、就活を続けてみることにしました。
ーでも、タイムアップで内定が1つしかなかった。
その事実は、どうやって受け止めたの?
その時は正直、本当はもっと違うところを考えていたのに、意外なところから内定をもらったという感じでした。
内定をもらったときは、安心してたんですけど、時間が経つにつれて、本当に、これでいいのか・・・、このままじゃ、やばいのではないか・・・、とか、いろいろ考えたんですけど、ひとまわり考え抜いたら、会社が自分を採用してくれたってことは、自分にはこの会社で働く素質があるんじゃないかなと。
だから、自分にはどんな素質があるのか、自分の強みをのばすにはどうしたらいいか、内定者の集まりで内定者とどううまくやっていくのか、とかを前向きに考えるようになりました。
内定をもらったところを、縁があったということで、そこで1社目として勝負してみようかな。
とりあえず、目の前のことを頑張ろうという風に、気持ちを切り替えていきました。
社会に出る前に、考えること。
ー通信って興味のない業界って言うてたやん?興味のない業界に行く不安はある?
興味あるなしではなく、決まった結果なのでやるしかないです!
なので通信の勉強を、やるしかないと今は思っています。
ーその感じを大事にしたら、絶対うまくいくよね。
大事なのは、何を考えているかより、どうしているかなんよね。
事実、行動している人は結果を出すし、そこで何よりも説得力がつくんよ。
社会人を始めて、半年たったくらいかな。
その位の時期に、「入りたいと思っていた会社やのに、自分は何をしているんだろう・・・」と、絶対に、モヤっとする時が来ると思うねん。
でも、今の「わからんけど、やるしかない!」っていう、その気持ちに、帰れる場所を作っておけるなら、こっしー良い感じになると思うよ。
まずはここでとにかくやってみるっていう考え方、すごいいいと思う!
だからこそ、今就活している学生や、「働く」ってことに対して、モヤっとしてる人に気づいてほしいなー。
「別にやりたかったことじゃないけど、与えられたことをがんばろう。」そこなんよね。
そうです、そうです。
ー傍楽来て、就職決まりました〜って報告してくれた時、こっしーが「素の自分を出せるようになりました」って言っていたの、覚えてるわ。
あー、そうですね。
僕は今まで、本を読んで「こうしたらいいんかー。」と思って、本に書かれているとおりに、何も考えず動いてました。
でも、ぶっちゃけに何回も行ってて、思ったのは、参加した人みんなが、1つの問いに対してバラバラな意見をくれるんです。それぞれに、自分の考え方がしっかりとあって・・・。ぶっちゃけを通して、「自分は自分でいいんや。」って思えるようになりました。
それに、僕にとって”帰ってこれる場所”は、まさに「ぶっちゃけ」ですよ。
ぶっちゃけに行って、北川さんにだめでしたわーって、報告できる。
それと、僕にとって「ぶっちゃけ」は「自分は自分でいいんや。」と思える場所でもあるんです。
ーそう言ってもらえて、めっちゃ嬉しいわー。
就活って、本当に、色々振り回されるんですよ。
でも結局、自分で選んで、その選択に責任を持たなきゃいけない、そういう生き方をしないといけない、っていうことを思いましたね。
ぶっちゃけに来て、他の人の価値観に触れながらも、自分で決めるしか、人生進む道ないんやと、腹をくくるきっかけになれば、ぶっちゃけに来た価値がありますよね~。
今、就活でモヤっとしている人に伝えたいこと。
ーこれから就職活動をする後輩に、何かメッセージある?
「とりあえず、動いてみよう!」ってことですかね。
考えばかりいないで、動いてみよう!ってことです。
1人で「分からへん」と言ってないで、とりあえず、動いてみたら良いんですよ。
ベストは、考えて動くことだと思うんですけど、考えるだけか、動くだけかと言われたら、「動く」方が、圧倒的に良いと思います。
というのも、動いていると、外からのインプット・アウトプットもあるし。面接も、場数踏むと、わかってくることもあるし・・・。動いたら、なんか見えてくるんですよね。
ーその「とりあえず動く」って、就活だけに言えることじゃないよね。
本当に、そうだと思います。
なので僕は、「とりあえず、動いてほしい!」と言いたいです。
自信を持って言えます、これは。
あと、就活をやりきったからこそ、結果ではなく、過程の中で得たつながりは、すごい大きいんですよ。
自分にとって、就活で得た最大のものは、「出会い」です。
就活を通して得た出会いは、僕にとって内定という結果と同じくらい、大きな収穫だと感じているんです。
だから、就活での「出会い」っていうのも、大切にしてほしいなー。と僕は思います。